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介護福祉士国家試験は125問。パートA60点・B45点・C20点の合格基準と、パート合格が有効な期間

約10分で読めます2026-10-27 更新スキル育成
この記事の要点

読む場所の目安です。第39回に申し込み済みの人は『合格の線は「64点」と「0点の科目群を作らない」の2つ』と『過去問1回分を、パートごとに自己採点する手順』へ。第39回に申し込めなかった人と、第38回で一部のパートだけ合格した人は『パート合格は、合格した試験の翌々年まで有効』の時系列と『第39回で一部だけ受けられる人、全パートを受ける人』へ。

1問1点の試験なのに、パートの合格の線が32.23点と、小数点2けたで出てくる。介護福祉士国家試験のパート合格の基準点を初めて見た人は、ここで少し笑うかもしれません。

この小数点は、パートごとの線の出し方から来ていると私は読んでいます。パートの線は、全体の合格基準点を割り振って出す決まりだからです。仕組みを知っておくと、自分の点を3つに分けて見ることもできます。

この記事では、社会福祉振興・試験センターの原文を2026年10月26日に開いて確かめた範囲で、次の3つを整理します。

この記事の内容
  • 125問がA・B・Cの3つのパートにどう分かれているか
  • 合格の線と、パートごとの線
  • パート合格が有効な期間と、第39回の受け方

第39回の試験日は令和9年1月31日(日)です。

先に結論#

  • 出題数は125問で、配点は1問1点の125点満点です。Aパートが60点、Bパートが45点、Cパートが20点です
  • 全パートを受けた人が総得点で合格する条件は2つです。総得点の60%程度を基準に、問題の難易度で補正した点(合格基準点)以上を取ること。そして11の科目群すべてで得点があることです
  • 第38回の合格基準点は125点中64点でした。パートごとの合格基準点は、Aが32.23点、Bが20.43点、Cが11.33点です
  • 総得点で届かなくても、パートごとに判定されます。基準に届いたパートは、合格した試験の翌々年まで有効です
  • 第39回で一部のパートだけを受けられるのは、第38回でパート合格に該当した人だけです。申し込んだあとに受けるパートは変えられません
介護福祉士国家試験125問の3つのパートの図。Aパート60点(午前10時00分から11時45分)、Bパート45点とCパート20点(午後13時40分から15時35分)。第38回のパートの線はA32.23点、B20.43点、C11.33点。第38回の合格基準点は125点中64点

125問は、A60問・B45問・C20問の3つに分かれる#

1問1点なので、Aパートは60問、Bパートは45問、Cパートは20問ぶんの点です。全パートを受ける人は、午前にA、午後にBとCを解きます。

パート科目群配点時間
A①人間の尊厳と自立、介護の基本 ②社会の理解 ③人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術 ④生活支援技術60点午前 10時00分〜11時45分
B⑤こころとからだのしくみ ⑥発達と老化の理解 ⑦認知症の理解 ⑧障害の理解 ⑨医療的ケア45点午後 13時40分〜15時35分(BとC)
C⑩介護過程 ⑪総合問題20点同上
125問は、A60問・B45問・C20問の3つに分かれる

出題は五肢択一を基本とする多肢選択形式です。表の時間は全パートを受ける人の通常の時間です。受験上の配慮が認められた人やEPA候補者などには、別の時間が決められています。

第38回の正答の一覧を見ると、問題番号でもパートが分かれています。過去問を解くときに、どこまでがどのパートかを知っておくと、自己採点がしやすいと私は考えています。

科目群第38回の番号問題数
①人間の尊厳と自立、介護の基本1〜1212問
②社会の理解13〜2412問
③人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術25〜3410問
④生活支援技術35〜6026問
⑤こころとからだのしくみ61〜7212問
⑥発達と老化の理解73〜808問
⑦認知症の理解81〜9010問
⑧障害の理解91〜10010問
⑨医療的ケア101〜1055問
⑩介護過程106〜1138問
⑪総合問題114〜12512問
125問は、A60問・B45問・C20問の3つに分かれる

この番号と問題数は第38回のものです。第39回で同じ並びになるかは、この記事では確かめていません。

合格の線は「64点」と「0点の科目群を作らない」の2つ#

全パートを受けた人の合格の条件は、原文では次の2つです。

  1. 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数(合格基準点)以上を取る
  2. 1を満たしたうえで、11の科目群すべてにおいて得点がある

第38回の合格基準点は、125点に対して64点でした。割り算をすると、満点の51.2%です。60%程度を基準に、難易度で補正した結果の点です。

ここは間違えやすい

注意したいのは2つ目の条件です。試験センターのよくある質問には、総得点が合格基準点を超えていても、無得点の科目群があれば不合格になる、と書かれています。

1問1点なので、科目群の中で1問でも正解すれば、得点がある扱いです。第38回で問題数がいちばん少なかった科目群は、⑨医療的ケアの5問でした。

私なら、過去問を解いたあとに、総得点より先に「0点の科目群が無いか」を見ます。総得点は1点ずつ積み上がりますが、0点の科目群は1つでもあれば不合格だからです。

第38回介護福祉士国家試験の11の科目群と問題数の確認表。①12問、②12問、③10問、④26問、⑤12問、⑥8問、⑦10問、⑧10問、⑨5問、⑩8問、⑪12問。各行にパート名(A・B・C)と、得点があるかの確認欄

総得点で届かなくても、パートごとに見てもらえる#

総得点で合格基準点に届かなかった人も、パートごとの判定を受けます。これがパート合格(合格パートの受験免除)です。

パートごとの線は、すべてのパートを受けた全受験者の各パートの平均得点の比率で、全体の合格基準点を割り振って出します。第38回の値は次のとおりです。資料には「パート別の合格基準点は、小数点以下第2位までを記載している」と書かれています。

パート満点第38回の線満点に対する割合(計算)
A60点32.23点53.7%
B45点20.43点45.4%
C20点11.33点56.7%
総得点で届かなくても、パートごとに見てもらえる

3つを足すと63.99点で、全体の64点とほぼ同じです。割合は、第38回の線を満点で割った値です。この記事では、この割合でパートの難しさを比べることはしません。

パート合格になるには、そのパートの線以上を取り、さらにそのパートの科目群すべてで得点があることが条件です。ここでも0点の科目群は効いてきます。

第38回では、受験者78,469人のうち合格者が54,987人で、合格率は70.1%でした。パート別の合格者は、Aが3,935人、Bが1,509人、Cが6,181人です(一部重複)。

第39回からは、総得点で届かなくても、パートごとの判定ですべてのパートの合格基準を満たした人は合格者とされます。一部のパートだけを受けた人も、受けたパートごとに判定されて、同じ扱いです。どちらも、パート合格の有効期限内の人に限られます。

パート合格は、合格した試験の翌々年まで有効#

原文の言い方は「パート合格した試験の翌々年まで有効」です。お知らせのページでは「翌年、翌々年まで合格したパートの受験が免除」と書かれています。

たとえば第38回で合格したパートは、第39回と第40回で免除の対象です。よくある質問には、第39回で全パートを受けて、前回合格したパートが今回は不合格だったとしても、第40回まで有効だと書かれています。

第39回に申し込めなかった人や、第38回で一部のパートだけ合格した人に向けて、原文で確かめた範囲を時系列に並べます。

  1. 第38回(令和8年1月25日)で合格したパートは、この試験の翌々年まで有効
  2. 第39回(令和9年1月31日)は、第38回で合格したパートの受験が免除される1回目。申し込みは令和8年9月2日で終わっていて、申し込み後に受けるパートは変えられない
  3. 第40回は、第38回で合格したパートが有効な最後の回。よくある質問にも「第40回試験まで有効」と書かれている

第40回の日程や申し込みの期間は、この記事を書いた時点では確かめていないので書きません。第40回の受け方は、試験センターが出す第40回の案内で確かめてください。

パート合格の有効期間の図。第38回でパート合格したパートは、第39回と第40回の2回、受験が免除される。第39回で全パートを受けてそのパートが不合格でも、第40回まで有効

第39回で一部だけ受けられる人、全パートを受ける人#

第39回では、全パートを受けるか、不合格のパートだけを受けるかを選びます。ただし、選べる人は限られています。

第39回の申込は9月2日で終了しています。この表は仕組みの説明です。

区分第39回の受け方
第38回でパート合格に該当した全パートか、不合格のパートだけかを選べる
初めて受験する全パート
第38回で合格したパートがなかった全パート
前回の受験が第37回(2025年1月実施)以前全パート
第39回で一部だけ受けられる人、全パートを受ける人

不合格のパートの一部だけを受けることはできません。よくある質問の例では、Aが合格でBとCが不合格のとき、翌年にBだけ、Cだけの受験は認められていません。

第39回の受験申し込みは、令和8年7月22日から9月2日まででした。申し込んだあとに、選んだパートは変えられません。合格したパートや不合格のパートが分からないときは、試験センター(03-3486-7521・平日9時30分〜17時)に問い合わせるよう案内されています。電話の最初の一言は、たとえば次のような形です。

第39回で一部だけ受けられる人、全パートを受ける人

1. 第38回の介護福祉士国家試験を受けた者です。合格したパートと不合格のパートを確かめたいです。

不合格のパートだけを受ける人の試験時間は、受けるパートで変わります。

受けるパート試験時間
Aのみ午前 10時00分〜11時45分
Bのみ午後 13時40分〜14時55分
Cのみ午後 13時40分〜14時20分
AとB午前 A・午後 13時40分〜14時55分 B
AとC午前 A・午後 13時40分〜14時20分 C
BとC午後 13時40分〜15時35分
第39回で一部だけ受けられる人、全パートを受ける人

過去問1回分を、パートごとに自己採点する手順#

点の仕組みが分かったら、過去問を合計の1つの点でなく、3つのパートの点と11の科目群の欄で見ることをすすめます。総得点だけを見ていると、どこで点を落としたかが見えにくい、と私は考えるからです。第38回の問題と正答は、試験センターのホームページの「過去の試験問題」に載っています。

  1. 第38回の午前と午後の問題を、時間を測って解く
  2. 正答の一覧で丸を付け、問題番号でA(1〜60)・B(61〜105)・C(106〜125)に分けて数える
  3. 11の科目群ごとに、0点の欄が無いかを見る
  4. パートごとの点を、第38回の線(A32.23点・B20.43点・C11.33点)と並べる
  5. 線に届かなかったパートと、0点だった科目群に印を付ける
過去問1回分をパートごとに自己採点する5つの手順の図。1 第38回の午前と午後の問題を時間を測って解く、2 正答の一覧で丸を付けA(1〜60)・B(61〜105)・C(106〜125)に分けて数える、3 11の科目群ごとに0点の欄が無いかを見る、4 パートごとの点を第38回の線(A32.23点・B20.43点・C11.33点)と並べる、5 線に届かなかったパートと0点だった科目群に印を付ける

自己採点の記録は、次の形で残しておくと、2回目と比べられます。

過去問1回分を、パートごとに自己採点する手順

第38回 過去問 自己採点( 月 日)
Aパート(問題1〜60): 点 / 60点 (第38回の線 32.23点)
Bパート(問題61〜105): 点 / 45点 (第38回の線 20.43点)
Cパート(問題106〜125): 点 / 20点 (第38回の線 11.33点)
合計: 点 / 125点 (第38回の線 64点)
0点の科目群: なし / あり( )

過去問1回分を、パートごとに自己採点する手順0 / 4

チェックはこの端末に保存されます。印刷して現場に貼る場合はそのまま印刷してください。

ここは間違えやすい

注意: 第38回の線は、第39回の線ではありません。合格基準点は難易度で補正する決まりなので、第39回の点は第39回の発表で確かめてください。第38回では、合格発表と一緒に合格基準点と正答が公表されました。

よくある質問#

合格基準点は毎回64点ですか。

64点は第38回の値です。基準は「問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数」なので、回ごとの点はその回の発表で確かめてください。第39回の合格発表は、令和9年3月23日(火)に試験センターのホームページへ合格者の受験番号を掲載すると案内されています。

総得点が合格基準点を超えていれば、合格ですか。

11の科目群のどれかが無得点だと、不合格です。その場合も、パートごとの判定は行われます。

全パートを受けたら、前回合格したパートは取り消されますか。

取り消されません。第38回で合格したパートは、第39回で不合格になっても第40回まで有効です。

AとCが合格で、Bだけ不合格でした。第39回はBだけ受けられますか。

第38回でパート合格に該当していて、不合格のパートがBだけなら、Bのみの受験を選べます。選べないのは、不合格のパートが2つ以上あるときに、その一部だけを受ける場合です。第39回の申し込みは9月2日で締め切られていて、申し込み後に受けるパートは変えられません。

合格したパートが分からなくなりました。

試験センター(03-3486-7521・平日9時30分〜17時)に問い合わせてください。

この記事の数字と制度は、2026年10月26日に社会福祉振興・試験センターのページと資料を開いて確かめた時点のものです。

今日やる1つ#

過去問を1回分解いたら、合計点を出す前に、11の科目群の欄を上から見てください。0点の欄が1つでもあれば、そこに印を付けて、次の勉強の最初に置く。125問の中で、いちばん小さく始められる一手だと私は考えています。

出典#

出典・参考


この記事を書いた人:ミミ介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護施設で生活相談員・ケアマネジャーとして勤務。現場の職員研修と介護現場でのAI活用の推進に携わっています。記事の数字・制度は一次資料の原文を開いて確認してから書いています。誤りに気づいた方はお問い合わせから教えてください。 運営者情報

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