「夜勤、利用者20人をひとりで見ている」
そんな現場は珍しくありません。
でも基準的に問題ないのでしょうか。
介護施設の夜勤の人員配置基準と、
“ワンオペ”が起きる理由を、現役ケアマネが解説します。
介護施設の人員配置基準「3対1」とは
特別養護老人ホームなどは、
利用者3人に対して介護・看護職員1人(3対1)が基本基準です。
ただしこれは施設全体・日中を含めた常勤換算の話で、
夜勤帯にそのまま3対1の人数がいるわけではありません。
夜勤の人員配置は別に定められている
夜勤帯は入所者数に応じた最低配置が別に決められています
(従来型特養なら、入所者おおむね25人までは1人以上、人数が増えるごとに段階的に増える考え方)。
このため小規模な施設やユニットでは
「夜勤者ひとりで20人前後を見る」体制が基準上は成立します。※正確な人数は施設類型で異なります。
だから「ワンオペ夜勤」が起きる
基準はあくまで最低ライン。
人手不足のなか、多くの施設が最低配置ぎりぎりで夜勤を回しています。
これがコール対応・排泄介助・急変対応をひとりで抱えるワンオペ夜勤の背景です。
基準を満たしていても現場の負担は別問題です。
夜勤職員配置加算という仕組み
人員基準より多く夜勤職員を配置した施設には「夜勤職員配置加算」がつきます。
2024年の報酬改定では、
見守り機器を利用者の一定割合以上に導入し委員会などの体制を整えれば、
増員を0.9人でも算定できるテクノロジー活用の要件も入りました。
働く人・家族が確認したいこと
(1)夜勤帯の配置人数(1人か複数か)
(2)見守り機器やインカムの導入状況
(3)夜勤職員配置加算を取っているか
(4)緊急時のオンコール体制。
求人票や見学時に確認すると、その施設の夜勤のきつさが見えてきます。
※出典:厚生労働省「厚生労働大臣が定める夜勤を行う職員の勤務条件に関する基準」ほか、2024年度介護報酬改定(夜勤職員配置加算)。具体的な配置人数は施設類型・定員により異なります。